13年目の紀州杉のP&Bハウス
尾鷲という雨の多い地にたたずんでおります。
今回バルコニー手摺とデッキを取替えさせていただきます。
4/4下見
丸太の割れ目から水が入り、
もう限界と腐食菌の勝ち。
13年目のわりには、長持ちしたほうかと思います。
ログの場合屋根を棟で1.8m位出すので、
小雨などでは濡れない条件が良かったのかと思う
親柱や手摺子は何もなっておりませんので、
手摺だけの交換で済みそうです。
ポーチは水平部分はほぼ屋根の下
スロープ部分は始まり部が雨ざらしだった。
反省は基礎パッキン等で浮かしてあげれば、
長持ち具合が伸びていたと思う。
こまめに手入れをしてくださっており、
デッキは傷んでいないように見えますが
釘のところから、デッキ板は良くても根太が
傷んでいる、レッドシダーを使っていたので
今日まで持ったのだと思う。
来訪者さんたちは、まだまだ使えるのに、
作り変えるのはもったいないとの意見が多数ですが、
20年、30年後を見据えて、今やり変えておきたいとの、
大阪弁が標準語のオーナー様のご希望です。
4/26ポーチ下掃除
道具好きのオーナー様
ちゃんと高圧洗浄機を持っていらっしゃいました。
デッキを長持ちさせる秘訣は
床下からの湿気を抑えるのも、
大事な役割、予算が許すなら土間コンを推奨します。
4/27手摺材調達
手摺材は尾鷲桧
背割りを下向きになるよう調整
背割りがある事で他のところにヒビが入りにくく
平使いしても水が入りにくいことが期待できます、
さらに20年後を見据えて、加工を済ましてから、
防腐注入加工を施します。
4/30ポーチ完成
今度の素材はウリン
アイアンウッドと呼ばれ
インドネシアやマレーシアが原産で
耐久性抜群の木で、ポリフェノールの
強い抗菌作用により、腐れや害虫を防いでくれます。
ティズニーシーのデッキや桟橋など公共のプロジェクトに
よく使われています。
前回の反省ですが、ステン釘と構造はクロムメッキビスを使用して
解体を想定しておらず、今回解体で、錆びて、ネジ山がボロボロの
クロムビスが多数あり、メンテナンスしにくいだろうと感じました、
またステン釘は腐らないが、メンテナンスしたいとき、板を外しにくいと
感じた。
今回は20年後のメンテナンスを見据えて、全部ステンレスビス、コンクリートとは直接触れないよう
基礎パッキンを介しました。
5/29 基礎
足元にプラ束が意匠上許せず
木製にこだわりたいため 土間から浮かしたいため
束石を置き基礎パッキンで素材の温度差による結露対策 も万全。
いっぱい手伝ってもらってます。
6/1 骨組み
根太掛け、束、大引き、根太、幕板の順で組んでいきます、
比重0.97でとにかく重たい、硬い(ビス止めは下穴が必須)
6/5 デッキ板並べ完成
ひと通りデッキ板は並べましたが、まだ仮止め状態です
皿取兼用のドリルで下穴を開けて、ステンビスを打ち込んだら、
完成ですが、階段は誰が刻むのかな?
6/19 全完成
梅雨時でもあり、ビスと下穴の相性もあり、
時間は掛かってしまいましたが、
オーナー様の熱意とお手伝いで無事完成できました。
ありがとうございました、
また”エビス”持って伺いま~す。
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